自社内に構築した仮想環境で社内用アプリケーションの運用を検討しているユーザー様よりご相談を頂き、弊社にて仮想環境基盤の設計・構築・導入を行った事例を紹介します。
仮想環境基盤用のソフトウェアとして、ユーザー様自身で導入済みのVMWare環境を利用する前提条件がありましたので、既存環境に併せてVMWareにて設計を行いました。VMwareのバージョンは5.5となり、エディションは要望する機能から最適なライセンスであるEssential Plusを選定しています。

全体構成

物理サーバー10台ををESXiホスト3台に集約する構成です。共有ストレージを利用しない形でHAに対応しませんが、クロスホストvMotionでESXi間を無停止で移動することが可能です。

システム導入のメリット

物理サーバーを3台に集約したことからシステムに掛かる保守費用とハードウェアの保守費用が軽減できました。ハードウェアのメンテナンス時にもvMotionによる無停止の移行が可能なことから、システムの全体的な停止時間を減らすことが出来ています。

構成のポイント

物理サーバーから仮想マシンに移行することで、vMotionやスナップショットによるメンテナンスの容易さ、システム全体に掛かる保守費用の低減など、大きなメリットがあります。
VMWareのライセンス費用がやや高価ですが、HAが必要ない環境であれば共有ストレージが必要ない安価な構成を組むことが出来ます。更にメンテナンスを容易にする場合にはクラウドへ移行も対応できます。