公的機関で利用するウェブシステムを運営するお客さまのAWSでの導入事例をご紹介します。phpとApacheによるウェブアプリケーションサーバーをEC2で構築し、データベースにはマネージドサービスであるRDSを利用して構成しています。

全体構成

お客様は無停止に近い運用を検討されていましたのでフロントに配置するウェブサーバーはELBで冗長化構成としています。データベースはRDSです。障害やメンテナンスに対応するためにMultiAZを採用してダウンタイムを極力少なくなるようにしています。SSLはELB側でSSLターミネーションを行い、EC2側での負荷を低減しています。

AWS導入によるメリット

元々は一台のオンプレミスサーバーでウェブアプリケーションとデータベースサーバーを同じ環境で動作させていたものをAWSに移行することで、ウェブサーバー障害やデータベースサーバーの障害に強い構成になりました。

EC2インスタンスは24時間365日稼働させることからリザーブドインスタンスを採用し、安価にEC2インスタンスを利用できるようになり低コストと耐障害性の両方をメリットとして感じることができる構成になっています。
ELBを導入することでスケールアウトや、逆にスケールインも可能で将来的の負荷にも対応できることもメリットとなります。

構成のポイント

AWSでは構成の組み合わせ次第で運用コストを下げることができます。本構成では冗長性だけでなく、コスト面でもクラウドならではのメリットを提供できました。